安全に大容量のファイルを送る3つの方法を考察

最近は主に動画ファイルの容量の増加によって、数ギガ単位のファイルをダウンロードしたり知り合いに送ったりと、容量が大きいファイルを扱う機会が多くなってきました。

しかしその反面、大きすぎるファイルのやり取りに頭を悩ませるケースが増えてきました。

そこで大容量のファイルを送る方法について、一度立ち止まって、あれこれ考えてみようと思います。

ファイルを送る方法はいくつかありますが、検証する前にまずは、ネット環境の条件を決めたほうがよさげです。

大容量ファイルを送る条件

大容量というのはどれくらいなのが大容量なのか、とかを決めてゆきます。とりあえずこの先はどうなるかわかりませんが2020年現在の、普通のネット環境を想定しています。

条件としては遠方に住む友人または知人にファイルを送ると仮定します。

ファイルの容量

1ファイルの大きさは、1Gバイトのファイルで、全部で2Tバイト(約2,000ファイル)あるとします。

大容量といえば2Tくらいが妥当な線ではないでしょうか。

回線速度

回線速度は法人が使うような高速な専用回線ではなく、一般的なプロバイダと契約したネット回線を想定して、上り15Mbps、下り15Mbpsとします。

目安としては、1Gバイトのファイル1つをダウンロードするためには約20分かかるくらいです。

2Tバイトをダウンロードするには、2,000×20分=40,000分、時間にして約666時間、日数にしておよそ27日かかる予定です。2Tダウンロードするのに約1ヵ月かかるとは…結構かかるんですね。

送受信方法

大容量ファイルのやり取りの方法は、ウェブサービスごと、それこそ無数にありますが、ここでは大きく分けて3パターンとしました。

OneDriveやDropbox、Googleドライブといったオンラインストレージ

オンラインストレージというのは、インターネット上でデータが保管できるディスクスペースのことです。USBメモリーや外付けハードディスクがネット上にあるイメージです。

インターネット上のディスクスペースにファイルデータをアップロードし、遠方の知人にオンライン上のアドレスを知らせてダウンロードしてもらうという手順になります。

Googleドライブはグーグル社が、OneDriveはマイクロソフト社が、Droboxはドロップボックス社がそれぞれサービスを提供しています。Dropbox社は聞いたことがない方もいると思いますが、ニューヨーク証券取引所に上場しているので、企業としての信頼性は高く、特に問題ないと思います。

またいずれのオンラインストレージも、過去にハッキングの被害にあったことはなく、信頼性は高いと思います。

さて、約1Gのファイルを2000ファイルを送ることができるかどうかですが、結論から言うと、各社オンラインストレージを利用して知人に送ることは、厳しいと思います。

アカウント

各社オンラインストレージを利用するには、その会社のアカウントが必須です。アカウント作成は無料で作ることができ、問題はないのですが、地味に面倒です。

容量制限問題

各社オンラインストレージは容量に制限があります。

Googleドライブ:15GB
OneDrive:2GB
Drobox:2GB

Googleドライブは15Gバイトで少し余裕がありますが、OneDrive、Droboxについては、2Gしかアップロードできないので、もし2,000ファイルを送ろうとした場合、2つファイルをアップロードしては消し、上げては消しの繰り返しで、これを1,000回行うという苦行になってしまいます。2,000ファイル全て送り終わるには何か月かかるでしょうか。

いずれの理由で、オンラインストレージで大容量ファイルを送ることは、向いていないと思います。

HDDやBDやUSBメモリ等の外部媒体を直に送る

方法は単純です。遠方の知人に外部メディアを物理的に直接渡す方法です。条件の2Tのファイルを送ろうとした場合、

HDDなら1台
BDなら約83枚
USBメモリなら数十本

いずれも持ち運べない量ではないでしょう。直接手渡しが無理そうなら、宅配で送るのもいいと思います。

しかし、直接会うとするなら交通費、宅配なら配送料がかかり、メディアを送る方法はどちらにしてもお金が発生することになります。

それでもオンラインストレージの方法よりは現実的な方法だと思います。ギガを気にする必要もありません。

ファイル共有ソフトを使う

ファイル共有ソフトというのは、ネットワークを介して不特定多数のコンピュータ同士がつながり、ファイルをやりとりするという機能を持ったソフトウェアです。

特徴としてはオンラインストレージのような、どこかのサーバにファイルをアップロードすることはせず、コンピュータ同士がつながって直接ファイルをやり取りする仕組みです。

ファイル共有ソフト自体は違法ではありませんが、他人の著作物をファイル共有ソフトを使ってやり取りすることは違法になります。

トレントを使う

ファイル共有ソフトはいろいろな種類のソフトがありますが、その中でもトレント(Torrent)というファイル共有ソフトを利用するとします。ファイルのやり取りにTorrentを使うのは、一般的な手段です。

トレントを使用したことがない方にどのようなソフトなのか簡単に説明すると、1つのファイルをパズルのピースのように断片化し、ネットワーク上のたくさんのパソコンから断片をアップロード・ダウンロードし、断片が見つからなければまた別のネットワーク上で共有しているパソコンにアクセスして、ファイルの断片を探しだし、という手順をファイルが1まとまりになるまで繰り返し行われます。なので、トレントを利用する人が増えれば増えるほど、断片の交換効率が高くなるので、ダウンロード完了時間が短くなるという仕組みです。

いつでも中断できるので手間要らず

一度セットしてしまえばあとはコンピュータが自動で処理をしてくれるので、基本的に放置です。オンラインストレージだとアップロード中に中断してしまうと、また最初からしなければいけませんが、トレントは途中からでもアップロードを再開できます。

アカウントを作る必要はない

オンラインストレージはファイルをアップロードするためにアカウントを取得する必要がありましたが、トレントはアカウントを取る必要はありません。

容量は制限されていない

オンラインストレージはファイルをアップロードするのに容量制限がありましたが、トレントは自分のストレージが許す限り、容量を増やすことができます。

物理的に何かしなければならないことはない

トレントは、物理的に直接手渡しするようなことはありません。ソフトをインストールするだけです。

「遠方にいる知人に大容量ファイルを送る」という問題から、オンラインストレージを使う、外部媒体を直接送る、ファイル共有ソフトを使う、という3つの解決方法を考察してみましたが、どれも長短ありで、それぞれのケースに合った最適な方法を選択していくことになると思います。

他にもこんな方法があるぞと、あればメールでも教えてください。

以上、安全に大容量のファイルを送る方法を考察する、でした。

安全に大容量のファイルを送る方法の考察