私はRaspberry Pi(ラズベリーパイ)を購入しましたが、色々思うところがあったので、おもったところを書こうと思います。
これから新規でRaspberry Piを導入される際のパーツ選びの参考にしてください。
私のパソコン環境は
古いパソコン
ディスプレイ(D-Sub)☓2台
ディスプレイ以外はすべて新規購入になりました。
使用目的は、ネットサーフィン・YouTube鑑賞、ゲームはしません。
この記事は2025年05月に書きました。
ラズベリーパイパーツ紹介
Raspberry Pi 本体
Raspberry Pi本体ですが、OSやアプリケーションを動かすためには、ある程度のスペックが必要です。なのでRaspberry Pi の種類はRaspberry Pi 5 8GBを選んでおけばいいと思います。Raspberry Pi 5は16GB版も販売されていますが、ネットをする程度にそこまでのスペックは必要ないでしょう。
電源アダプター
Raspberry Pi 5に電力を供給するために必須です。電圧と電流が不足すると、動作が不安定になったり、最悪の場合起動しないことがあります。Raspberry Pi 5では5V/5AでUSB Type-Cコネクタが要求されています。5V/3Aの電源も販売されているので、電源を選ぶ際は間違って購入しないように。
「Raspberry Pi 5 電源」で検索すれば、各メーカーの商品がヒットするので、その中から条件に合った物を選べばいいでしょう。
microSDカード
microSDカードはRaspberry Pi 5では、パソコンで云うところのハードディスクにあたります。OS(オペレーティングシステム)やプログラムやデータを保存するために使います。最低限必要な容量は、プログラムやデータを入れていない、OSしか入っていない状態で、約6G使うので、少し余裕をみて16GB以上のmicroSDカードを購入するといいでしょう。写真や動画とかを保存する方は、1TB・512GB・256GBなどの大容量のmicroSDカードの購入をおすすめします。
メーカーはKIOXIA、Sandiskなど色々メーカーがありますが、メーカーはどこでもいいと思います。私は100円均一のワンコインで買えるmicroSDカード32GBを購入しました。壊れたらまた買えばいいやどうせ安いし、と割り切って使っています。百均のSDカードは読み書きが遅いとネットで評価されていますが、実際使ってみて、私は違いがわかりませんでした。
ケース
ケースはRaspberry Pi本体を保護するものです。ケースがなくてもRaspberry Piは動作しますが、Raspberry Piは精密機械なので、端子部分がむき出し状態で通電するのはあまりよいことではありません、なのでケースは必要だと思います。
ケースを選ぶ際の注意点は、Raspberry Pi 5ならPi5専用のケース、Raspberry Pi 4ならPi4専用ケースを必ず選択します。理由はRaspberry Piはシリーズ毎に端子の位置が異なっているので、例えばRaspberry Pi 4のケースにRaspberry Pi 5本体をつけようとすると、USB端子の位置がケースの穴と合わなくなり、ケーブルが差せなくなります。
ケースメーカーはどこのでもいいと思います。材質もプラスチック、アルミ、鉄などいろいろ販売されていますが、こだわりがなければ、極端な話、本体を保護できればいいので、一番安いプラスチックでいいと思います。
冷却ファン・ヒートシンク
Raspberry Piは動作中に熱を持ち、そのまま使い続けると故障の原因になります。なのでyoutubeを鑑賞するような高負荷な作業をする方は、冷却ファン・ヒートシンクが必須です。また、youtube鑑賞のような高負荷な作業はしないよ、という方でも、夏場室内の気温が、28度以上になるのならば、冷却ファン・ヒートシンクは必須です。
「Raspberry Pi 5 冷却ファン」と検索すれば、いくつか商品がヒットするので、好きなメーカーから購入すればいいでしょう。
Micro HDMI変換ケーブル
変換ケーブルはRaspberry Piとディスプレイを接続するために使います。Raspberry Pi 5ではディスプレイ端子部分が、MicroHDMIになっているので、
【MicroHDMI(オス)ー(それぞれご家庭のディスプレイ側の端子オスorメス)】
の変換ケーブルを用意することになります。
例えばご家庭にあるディスプレイの端子がHDMIコネクタならば、MicroHDMIオスーHDMIオス変換ケーブルが必要になります。注文する際は「MicroHDMI オス HDMI オス 変換ケーブル」とワード検索すれば、各メーカーのケーブルがいくつかヒットするので、その中から選んで購入すればオッケーです。
私の場合はディスプレイがD-Subコネクタだったので、MicroHDMIオス-D-Subメスの変換ケーブルを購入しました。
マルチディスプレイ時の干渉問題
変換ケーブルの購入時、ディスプレイを1台しか使わない場合は、特に気をつけることはありませんが、ディスプレイを2台接続、マルチディスプレイでRaspberry Piを使おうとする場合は、注意をしなければならない点があります。それはMicro HDMI変換ケーブルの端子のカバー部分が大きいと、隣の端子に干渉してしまい、ケーブルを2つ差すことができなくなるということです。Raspberry Pi 5が手元にあれば見てほしいのですが、電源端子とMicroHDMI端子1とMicroHDMI端子2の間隔が、約6mm程度しか離れていません。このためMicroHDMI端子の持ち手部分の横幅があまりに大きいと、2つ目の端子を差すことができなくなります。この問題を回避するには、購入時Micro HDMI端子の画像をみて、横幅が大きいか小さいかどうか勘で判断するしかありません。端子の横幅が書いてあればいいのですが、そこまで細かなデータは載っていません。あとは口コミに頼るしかないですね、2本差せたかどうか。とにかくマルチディスプレイする方は、ケーブル購入の際は要注意です。
microSDカードリーダーライター
microSDカードリーダーライターは、初回時パソコンからOSをmicroSDカードに書き込む際に必要になります。microSDカードリーダーライターにmicroSDカードを差し込み、microSDカードが差さっているリーダーライターを、パソコンのUSBに差し込み、OSを書き込みます。パソコンを持っていない方は、誰かパソコンを持っている人にOSのインストールを頼むことになります。
アマゾンなどで「microSDカードリーダーライター」で検索すれば、適当なものがヒットするので、その中から好きなものを購入すればいいでしょう。私は何度も使わないだろうと思ったので、100円均一で売っている、microSDカードリーダーライター220円を購入し、OSを書き込みました。特に問題なく使えました。
USBオーディオ変換アダプタ
USBオーディオ変換アダプタは、音声を出力変換するためのケーブルです。Raspberry Pi 5は音声出力をするためのイヤホンジャック端子(オーディオジャック端子)がありません。なので音楽が聞きたい方は、USBオーディオ変換アダプタを使うか、HDMIを使うことになります。(HDMIの方法は未確認)逆にRaspberry Piで音楽を再生しない、youtubeを見ないという方は、変換アダプタは必要ありません。
USBポートにケーブル差して、反対側のケーブルにイヤホンジャックを差せば、音が聞こえるようになります。アマゾンなどで「USBオーディオ変換アダプタ」で検索すれば適当なものがヒットするので、その中から好きなものを購入すればいいでしょう。
USBハブ
USBハブはUSBポートを増設・拡張するための機器です。USBポートが足りない場合に、拡張するために必要になります。必ず買わなければならない訳ではありませんが、私は購入しました。
購入した理由は、Raspberry Pi 5はType-AのUSBポートが、バージョン2.0が2箇所、バージョン3.0が2箇所の計4箇所あります。そして実際にRaspberry Pi 5で作業をしようとした場合、マウスで1箇所、キーボードで1箇所、USBオーディオ変換アダプタで1箇所の計3箇所塞がれることになります。残り1箇所なので、何か他に外付けHDDなりプリンタケーブルなどを差そうとすれば、すべてのUSBポートが塞がってしまいます。こういう理由から私はUSBハブを購入しました。
USBハブは100円均一で売っていますが、USBのタイプがバージョン2.0なので、もう500円出してアマゾンでバージョン3.0のものを買ったほうがいいと思います。
キーボードとマウス
Raspberry Piを操作するために使います。USB接続またはBluetooth接続ができます。適当なキーボード・マウスでも動くと思うので、特に注意点はありません。私はスーパーで買った1,800円のキーボードと、100円均一で買った330円のマウスを使っています。これでも不自由なく動きます。
LANケーブル
Raspberry Piをインターネット接続するために必要です。私は家に転がっていたLANケーブルを流用しました。LANケーブルを持っていない方は100円均一で買えばいいと思います。
ディスプレイ
Raspberry Piの画面を表示するために使います。ディスプレイは何でもいいと思います。
以上紹介したパーツを1つずつ購入すれば、良きRaspberry Piライフを送れるでしょう。記事はここまでですが、蛇足でセット販売をしているメーカーの話をします。
ラズベリーパイセット販売
こちらの商品は、Raspberry Pi 5 メタルケース、電源、アクティブクーラーのセット販売になります。単品で購入していくより少し安いです。
このセットを購入しておいて、残りのパーツRaspberry Pi 5本体、Micro HDMI変換ケーブル、microSDカードを別に購入して、揃えていくのもありだと思います。セット商品は他にも本体が含まれている組み合わせだったり、電源なしのセットがあったりするので、探してみるといいと思います。
ラズベリーパイ5概算
2025年05月時点でざっくり見積りしてみました。金額はおおよそです。
Raspberry Pi 5本体 | 13,000 | |
---|---|---|
電源アダプター | 1,700 | |
microSDカード | 百均 | 550 |
ケース | 900 | |
冷却ファン・ヒートシンク | 1,500 | |
Micro HDMI変換ケーブル | 2,000 | |
microSDカードリーダーライター | 百均 | 220 |
USBオーディオ変換アダプタ | 1,000 | |
USBハブ | 1,000 | |
キーボード | 百均 | 1,100 |
マウス | 百均 | 550 |
合計 | 23,420 |
もう少し値段は高くなると思うので、3万円あれば新規でRaspberry Piを導入することができる感じです。