条件付合計関数の機能

条件付合計関数は、初めに指定した検索のセル範囲の中から、条件に合致する値を探し出し、それらのセルと同じ位置関係にあるセルの値を、合計して返す関数です。

合計関数は指定した範囲すべてを合計しましたが、条件付合計関数では条件を指定することで合計する対象を絞るので、合計するという動きは似ていますが、別の関数になります。

条件付合計関数の書式

条件付合計(検索のセル範囲,検索条件の記述,合計のセル範囲)

検索のセル範囲
検索の対象となるセル範囲を指定します。
検索条件の記述
検索のセル範囲からセルを検索するための条件を指定します。条件は式と比較演算子の形式で記述するので「=C8」や「>C8」のように比較演算子を付けて入力します。
合計のセル範囲
合計の対象となるセル範囲を指定します。

条件付合計関数の引数は3つで、セル範囲が2つと条件が1つです。

条件付合計関数の実行例

ABCDEF
1入荷日商品名金額
2バナナ190
3リンゴ130
4みかん30
5いちご120
6メロン250
7
8入荷日
9合計250
10条件付合計関数文字列条件付合計(A2:A6,=C8,C2:C6)

セルC8に入荷日を入力すると、指定した範囲の中から該当する金額の合計がC9に表示されるようにしたいとします。この時、条件付合計関数を使うと便利です。

1.検索のセル範囲の指定(引数1 A2:A6)
引数1に検索するためのセル範囲を指定します。条件付合計関数では、合計を求めるセル範囲と値を検索するセル範囲は異なるので注意です。

ABCDEF
1入荷日商品名金額
2バナナ190
3リンゴ130
4みかん30
5いちご120
6メロン250
7
8入荷日
9合計
10条件付合計関数文字列条件付合計(A2:A6,=C8,C2:C6)

2.検索条件の記述(引数2 C8)
検索条件の記述は式と比較演算子の組み合わせで行うと決まっているので、引数の2番目には「=C8」と記入します。「=C8」と入力することによってC8には「水」という文字が入力されているので、引数1のセル範囲(A2:A6)から「水」の文字が入力されている左上から数えた位置情報が返ってきます。例の場合は2と4です。

ABCDEF
1入荷日商品名金額
2バナナ190
3リンゴ130
4みかん30
5いちご120
6メロン250
7
8入荷日
9合計
10条件付合計関数文字列条件付合計(A2:A6,=C8,C2:C6)

3.合計のセル範囲(引数2 C2:C6)
検索のセル範囲で検索された、引数1と引数2の組み合わせで求めた位置を基に、合計のセル範囲内にあるセルを合計します。例の場合は2と4で、合計のセル範囲はC2:C6でしたので、C3とC5のセルの値が足されます。

ABCDEF
1入荷日商品名金額
2バナナ190
3リンゴ130
4みかん30
5いちご120
6メロン250
7
8入荷日
9合計250
10条件付合計関数文字列条件付合計(A2:A6,=C8,C2:C6)

動きは追えましたでしょうか?検索のセル範囲は位置情報を得るための範囲であって、計算をする場所じゃないんですね。

以上、条件付合計関数でした。

条件付合計関数